
特定技能は、日本で働きたい外国人にとって大きなチャンスとなる制度ですが、「16分野って具体的に何の仕事?」「どんな条件で働けるの?」といった疑問を持つ人も多いはずです。
本記事では、特定技能16分野の対象業種・申請条件・必要な資格を、初めての人でもわかりやすく解説します。
2025年の制度内容にも対応し、分野ごとの仕事内容や試験の有無、求められるスキルなどを整理しているので、「どの分野を目指すべきか知りたい外国人の方」「特定技能で採用を考えている企業担当者」「制度を理解したい日本人の方」まで幅広く役立ちます。
この記事を読むことで、特定技能の全体像がスッキリつかめ、あなたに合った分野選びや手続きの流れが明確になります。
「とりあえず全体を理解したい」という人にぴったりの内容です。それでは早速、特定技能の基本から見ていきましょう!

特定技能制度とは?まず知っておきたい基本ポイント
特定技能制度は、日本で人手不足が深刻な分野において、一定の技能や日本語能力を持つ外国人が働けるように作られた在留資格です。2019年にスタートした比較的新しい制度で、特定技能1号と2号の2種類があります。
参考:在留資格「特定技能」とは
一般的に、特定技能1号を利用して働く人が多く、介護・建設・外食・農業など16の特定分野で就労が可能です。
特定技能1号では、専門的な知識までは求められませんが、業務を自立して行えるスキルが必要とされます。そのため、技能試験や日本語試験(JLPTやJFT)に合格することが基本条件となります。また、技能実習を修了している場合は、試験が免除されるケースもあります。
企業側は外国人を支援するための体制を整える必要があり、生活サポートや職場環境の準備が求められます。
この制度を活用することで、外国人は日本で長期的に働くチャンスを得られ、企業は必要な人材を確保できる、双方にメリットのある仕組みとなっています。
特定技能で働ける16分野一覧
特定技能で働ける16分野は、日本の社会・経済を支える重要な産業ばかりです。
深刻な人手不足が続くこれらの分野では、一定の技能と日本語能力を持つ外国人が即戦力として働くことを期待されています。
分野によって仕事内容や求められるスキルが大きく異なり、農業や介護のように生活に身近な仕事から、建設・造船・自動車整備のような専門性の高い技術職まで、幅広い職種で活躍できます。特定技能は「日本で働きたい外国人」「外国人採用を進めたい企業」双方にメリットがある制度であり、各分野の特徴を理解することで、自分に合った進路や採用戦略を見つけることができます。
ここでは16分野それぞれの仕事内容や特徴をわかりやすく紹介します。
参考:特定技能制度運用状況
特定技能16分野一覧
- 介護
- ビルクリーニング
- 工業製品製造業
- 建設
- 造船・舶用工業
- 自動車整備
- 航空
- 宿泊
- 自動車運送業
- 鉄道
- 農業
- 漁業
- 飲食料品製造業
- 外食業
- 林業
- 木材産業
特定技能1号は16分野で受入れ可。特定技能2号の受入れ分野は下線の11分野(工業製品製造業については一部業務区分が対象)において受入れ可能になりました。
引用元:JITCO-特定産業分野(16分野)
① 介護
介護分野は特定技能の中でも特に需要が高い領域で、高齢化が進む日本では今後も多くの人材が求められています。仕事内容は、高齢者の生活を支えるケア全般で、食事・入浴・移動のサポート、レクリエーションの実施、見守りなどが中心です。利用者と日常的にコミュニケーションを取る場面が多いため、日本語能力が比較的高く求められます。
介護分野で特定技能として働くには、「介護技能評価試験」と「介護日本語評価試験」に加え、JLPT N4以上程度の日本語力が必要です。技能実習2号を修了している場合は試験が免除されることもあり、実務経験がある人にとってはスムーズに移行しやすい分野です。
職場は特別養護老人ホーム、デイサービス、介護付き有料老人ホームなど多岐にわたり、働きながらさらなる資格取得やキャリアアップを目指すことも可能です。利用者との関わりを通じてやりがいを感じやすく、人の役に立つことを実感できる仕事として人気です。
参考:介護分野における特定技能外国人の受入れについて
② ビルクリーニング
ビルクリーニング分野は、オフィスビル、商業施設、病院、学校などの清掃を行う仕事です。建物内外を清潔に保つことで、施設を利用する人々の快適さと安全を守る大切な役割を担っています。仕事内容は床清掃、窓ガラス清掃、設備周りの拭き上げ、ゴミ回収などで、チームで協力して作業することも多く、体力も必要になります。
特定技能として働くためには「ビルクリーニング技能試験」および日本語試験(JLPT N4程度)が必要です。技能実習2号(清掃作業)を修了した人は、試験免除でそのまま特定技能に移行できます。
この分野は比較的未経験でもチャレンジしやすく、安定した需要があり、都市部を中心に求人も豊富です。また、現場によって作業内容が異なるため、経験を積むことで現場リーダーとしてステップアップしたり、専門的な清掃技術を身につけることもできます。清潔さを保つことが好きで、コツコツ取り組む仕事が得意な人に適した分野です。
参考:ビルクリーニング分野における新たな外国人材の受入れ(在留資格「特定技能」について)
③工業製品製造業
工業製品製造業は、特定技能の中でも特に幅広い職種が含まれる分野で、自動車部品、金属部品、機械部品、電子部品など、さまざまな工業製品の製造に携わります。仕事内容には、機械操作、組立作業、検査、品質管理、部品加工などがあり、製造ラインでの正確な作業が求められます。
この分野で働くためには、「工業製品製造業技能試験」への合格と、日本語能力(JLPT N4レベル)が必要です。特に製造業は日本のものづくりを支える重要な産業であり、技能実習から特定技能へ移行する人も多く、経験者が優遇される傾向があります。
工場での仕事はチームワークが重視され、安全面にしっかり配慮する必要があります。ライン作業のほか、機械を操作する専門職へキャリアアップできる可能性もあり、技術を習得することで長く働ける分野です。ものづくりが好きな人や、細かい作業が得意な人に向いています。
参考:特定技能外国人材制度(工業製品製造業分野)
④建設
建設分野は、特定技能の中でも特に深刻な人手不足が続く産業で、需要の高さはトップクラスです。建築・土木工事を中心に、型枠施工、鉄筋工事、左官、内装仕上げ、舗装工事など多岐にわたる作業があります。現場作業が主で、体力が必要ですが、その分スキルが身につきやすく、キャリアアップのチャンスが豊富です。
働くためには「建設分野特定技能評価試験」の合格および日本語試験(JLPT N4レベルなど)が必要です。技能実習を修了した経験者は試験免除で特定技能に移行できます。また、建設分野は特定技能2号へ移行できる数少ない分野であり、将来的に家族帯同や長期滞在を目指せる点も魅力です。
工事現場は安全が最優先されるため、ルールを守り、チームで動くことが求められます。経験を重ねることで手に職をつけられ、日本全国で働ける機会があるのも大きなメリットです。体を動かす仕事が好きで、技術を磨きたい人におすすめの分野です。
参考:概要、関係資料【特定技能制度(建設分野)】
⑤造船・舶用工業
造船・舶用工業分野は、船をつくる・修理するという大規模で専門性の高い産業です。仕事内容には、溶接、鉄工作業、塗装、配管、機関整備など多岐にわたり、船の安全性を支える重要な工程が含まれます。大きな部品を扱うため、体力と慎重な作業が求められますが、技術を身につけることで長く活躍できる分野です。
特定技能として働くには、「造船・舶用工業特定技能評価試験」および日本語試験(JLPT N4程度)への合格が必要です。技能実習(造船関係)を修了している場合は、試験が免除されるケースもあります。
造船業は日本の重要な輸出産業であり、造船所は全国各地にあります。大型船建造が増える時期には特に人手不足が深刻になり、特定技能人材への期待が非常に高いのが特徴です。安全管理が徹底された環境で、チームで協力しながらダイナミックなものづくりに携われるため、「専門技術を身につけたい」「大きなプロジェクトに関わりたい」という人にぴったりの分野です。
参考:造船・舶用工業分野における新たな外国人材の受入れ(在留資格「特定技能」)
⑥自動車整備
自動車整備分野では、車両の点検・整備・修理を行います。エンジン、ブレーキ、電装系などのチェックや部品交換、車検整備など、車の安全性を保つための重要な業務が中心です。自動車の構造に関する知識が必要で、精密作業も多いため、手先が器用な人や機械が好きな人に向いています。
特定技能として働くためには、「自動車整備分野特定技能評価試験」の合格と、日本語試験(JLPT N4程度)が必要です。技能実習2号(自動車整備)を修了していると、試験免除で特定技能に移行できます。
近年はハイブリッド車やEV(電気自動車)の普及が進み、より高度な整備技術が求められるようになっています。そのため、経験を積むことでキャリアアップしやすく、整備士資格を取得して活躍の場を広げることも可能です。車が好きで専門技術を学びたい人にとって、大きな成長が期待できる分野です。
参考:自動車整備分野における「特定技能」の受入れ
⑦航空
航空分野は、空港での地上支援業務が中心で、飛行機の安全な運航を支える仕事です。仕事内容には、手荷物の仕分け・搬送、搭載作業、誘導(マーシャリング)、貨物ハンドリング、客室清掃などが含まれます。重い荷物を扱う場面も多く、体力が求められる一方、航空業界ならではのスケール感とやりがいがあります。
特定技能として働くには、「航空分野特定技能評価試験」と日本語試験(JLPT N4程度)への合格が必要です。技能実習(空港業務)からの移行も可能で、経験者は即戦力として重宝されます。
航空分野は非常に安全意識が高く、ルールやチームワークが重視されます。また、全国の空港で働けるため、勤務地の選択肢が広いのも特徴です。飛行機や旅客サービスに興味がある人、空港という特別な環境で働きたい人に向いている分野です。
参考:航空分野における新たな外国人材の受入れ(在留資格「特定技能」)
⑧宿泊
宿泊分野では、ホテルや旅館での接客・サービス業務を行います。仕事内容は、フロント受付、客室清掃、レストランサービス、荷物対応、館内案内など幅広く、コミュニケーション力が重視されます。訪日観光客が増える中、多言語ができる外国人スタッフのニーズは非常に高まっています。
特定技能として就労するには、「宿泊業技能試験」に合格し、日本語能力(JLPT N4程度)が必要です。技能実習制度がない分野のため、未経験から試験を経てチャレンジしやすい点も魅力です。
ホテル業界は働く場所の種類も豊富で、シティホテル、リゾートホテル、ビジネスホテル、旅館など多くの現場があります。接客スキルを磨くことで、サービスリーダーやマネジメント職へのキャリアアップも可能です。人と関わることが好きで、明るく前向きに働きたい人におすすめの分野です。
参考:宿泊分野における外国人材受入れ(在留資格「特定技能」)
⑨自動車運送業
自動車運送業分野では、主にトラックを使った荷物の配送や物流センターでの仕分け業務などを行います。仕事内容は、荷物の積み込み・積み下ろし、運転補助(※運転免許が必要な業務は別途要件あり)、倉庫内作業、検品など多岐にわたります。物流業界は常に人手不足のため、特定技能人材への期待が非常に大きい分野です。
特定技能として働くには、「自動車運送業技能試験」と日本語試験(JLPT N4程度)が必要です。技能実習(物流関係)を修了している人は、試験免除で移行できる場合があります。
物流は社会インフラを支える重要な仕事で、安定した需要があります。荷物を扱うため体力が求められますが、丁寧な作業と時間管理ができれば活躍しやすい職場です。また、経験を積むことでフォークリフトなどの資格を取得し、専門性を高めることも可能です。チームで協力しながら働きたい人に向いています。
参考:自動車運送業分野における特定技能外国人の受入れについて
⑩鉄道
鉄道分野では、駅や鉄道施設での業務を行い、日本の交通インフラを支える役割を担います。仕事内容には、駅構内での案内・清掃・設備点検、車両の洗浄、線路の保守作業などがあります。鉄道運行に関わる業務は正確さが求められ、ルールを守る慎重さが必要です。
特定技能として就労するには、「鉄道分野特定技能評価試験」と日本語試験(JLPT N4程度)が必要です。駅ナカ施設や鉄道会社の各部門で働くチャンスがあり、鉄道好きの人にとっては大きな魅力があります。
鉄道はサービス品質が非常に重視される業界で、丁寧な対応や日本語コミュニケーションが重要です。安全第一で作業を行うため、研修制度も充実しています。経験を積むことで、運行サポートや設備管理などより専門的な仕事にステップアップすることもできます。
参考:鉄道分野における外国人材の受入れ(在留資格「特定技能」)
⑪農業
農業分野は、野菜・果物・花の栽培や収穫、出荷作業などを行う仕事で、日本全国に働く場所があります。仕事内容には、苗の植え付け、農作物の管理、水やり、収穫、選別、梱包などがあり、季節によって作業が変わるのが特徴です。体力が必要ですが、自然の中で働ける点を魅力に感じる人も多いです。
特定技能として働くには、「農業技能評価試験」および日本語試験(JLPT N4程度)への合格が求められます。技能実習(農業)を修了している場合は、試験免除で特定技能へ移行できます。
農業は人手不足が特に深刻で、特定技能人材の活躍が期待される分野です。働く地域によって栽培する農作物が異なり、多様な経験が積めるメリットがあります。農作業に興味があり、自然の中で体を動かすことが好きな人に向いています。
参考:農業分野における外国人の受入れについて
⑫漁業
漁業分野では、魚の養殖や漁獲作業など、海に関わる仕事が中心となります。仕事内容は、餌やり、網のメンテナンス、漁獲した魚の仕分け・加工、船上作業などで、体力が必要な現場が多いのが特徴です。日本の沿岸部を中心に漁業の仕事があり、自然と密接に関わる点に魅力を感じる人も多いです。
特定技能として働くには、「漁業技能評価試験」と日本語試験(JLPT N4程度)が必要です。技能実習(漁業)を修了した人は、試験免除で移行できるケースがあります。
漁業は季節や天候によって仕事の内容が変わり、日々変化があるダイナミックな仕事です。特定技能として働くことで、漁業技術を身につけながら日本の食を支える重要な役割を担えます。体を動かすことが好きで、海の仕事に興味がある人にぴったりの分野です。
参考:在留資格「特定技能」による新たな外国人材の受入れ
⑬飲食料品製造業
飲食料品製造業は、パン、弁当、惣菜、飲み物、スイーツなど、食品を製造する工場での仕事です。仕事内容には、加工、調理補助、包装、検品、ライン作業などがあります。日本全国に工場があり、特に都市部で求人が多い分野です。
特定技能として働くには、「飲食料品製造業技能試験」への合格と、日本語試験(JLPT N4程度)が必要です。技能実習(食品製造)からの移行もでき、経験者は優遇されやすい傾向があります。
食品工場は衛生管理が徹底されており、ルールを守りながら正確に作業することが求められます。未経験でも始めやすく、働きながら専門的な食品衛生の知識を身につけられる点が魅力です。コツコツ作業が得意な人に向いています。
参考:飲食料品製造業分野における外国人材の受入れ拡大について
⑭ 外食業
外食業は、飲食店での接客・調理補助などを行う仕事で、特定技能の中でも特に人気が高い分野です。仕事内容には、ホールでの注文対応、配膳、レジ業務、キッチンでの簡単な調理補助、食器洗浄などが含まれます。飲食店の種類は、レストラン、カフェ、ファストフード、専門店など多様です。
特定技能として働くには、「外食業技能試験」への合格と、日本語試験(JLPT N4程度)が必要です。技能実習制度が存在しない分野のため、外国人が未経験から挑戦しやすいのがポイントです。
外食業はコミュニケーションがとても重要な仕事で、お客様とのやり取りも多い分、日本語力が磨かれる場でもあります。忙しい時間帯もありますが、チームで協力しながら働く楽しさがあります。接客が好きな人や飲食の仕事に興味がある人にぴったりです。
参考:外食業分野における外国人材の受入れについて
⑮林業
林業分野は、日本の森林を守り、木材を育てる仕事です。仕事内容には、植林、伐採、下刈り、間伐、森林整備などがあり、自然の中で体を動かす仕事が中心です。山林での作業が多く、チェーンソーなどの専用機械を使う場面もあるため、安全に対する意識が非常に重要です。
特定技能として働くには、「林業技能評価試験」および日本語試験(JLPT N4程度)への合格が必要です。また、技能実習(林業)から移行する人も多く、経験者は即戦力として活躍できます。
林業は四季によって仕事の内容が変わり、自然と密接に関わりながら働ける点が魅力です。体力が必要ですが、森林を守る社会的意義の大きい仕事であり、職人としての技術を磨くことで長期的にキャリアを築くことができます。自然が好きで、屋外での作業にやりがいを感じる人に向いている分野です。
参考:林業分野における外国人材の受入れ
⑯木材産業
木材産業分野は、伐採された木材を加工し、住宅建材や家具材として活用できる状態にする仕事です。仕事内容には、木材の製材、乾燥、仕上げ加工、検品、梱包などがあり、工場や木材加工センターでの作業が中心になります。木の種類や特徴を理解し、適切に加工する知識が必要です。
特定技能として働くには、「木材産業技能評価試験」と日本語試験(JLPT N4程度)の合格が必要です。技能実習(木材加工)から移行する人は、実務経験を活かして働きやすい環境があります。
木材産業は住宅建設や家具製造と深く関わっており、日本のものづくりを支える重要な分野です。機械操作や品質チェックなど、多くの工程で技術が求められます。経験を積むことで、専門機械の操作や品質管理職へのキャリアアップも可能です。ものづくりが好きで、木工に興味がある人にぴったりの仕事です。
参考:木材産業における外国人材の受入れ
特定技能の取得条件(試験・経験・スキル)
特定技能ビザを取得するためには、「技能水準」「日本語能力」「健康・素行などの基本要件」を満たす必要があります。まず最も重要なのが 技能試験への合格 です。これは分野ごとに実施されており、その仕事を一人でこなすだけの実務能力があるかを判断するための試験になります。技能実習2号を良好に修了している場合、ほとんどの分野で技能試験が免除される点も大きな特徴です。
次に必要なのが 日本語能力の証明。多くの分野では「日本語基礎(JFT)」または「日本語能力試験(JLPT N4以上)」が求められます。ただし、外食業・宿泊など一部分野では特定技能向けの独自日本語試験で代替できるケースもあります。
その他にも、健康状態・素行・在留歴などの基本要件を満たしていること、受け入れ企業が支援計画を作成できる体制を持っていることも重要です。
これらをクリアすることで、日本で即戦力として働ける「特定技能」を取得でき、キャリアの大きな一歩を踏み出すことができます。
分野別に必要な資格・試験の有無
特定技能では分野ごとに必要な試験・資格が異なるため、最初に自分が目指す職種を明確にすることが重要です。多くの分野では 技能試験+日本語試験 の2つをクリアする必要がありますが、技能実習を修了している場合は技能試験が免除されるケースも多数あります。
以下は代表的な例です。
| 分野 |
必要な技能試験 |
日本語試験 |
備考 |
| 介護 |
介護技能評価試験 |
JFT または JLPT N4〜 |
介護は生活面の知識も問われる |
| 外食業 |
外食業技能試験 |
外食業日本語試験 or JLPT N4〜 |
比較的合格しやすい |
| 建設 |
建設分野技能測定 |
JFT or JLPT N4〜 |
多くの職種に細分化 |
| 宿泊 |
宿泊業技能試験 |
JFT or JLPT N4〜 |
接客日本語レベルが重視 |
分野により求められるスキルの性質が大きく異なります。たとえば、介護ではコミュニケーション能力が重視される一方、建設では技術的スキルの比重が大きいなど、目指す方向で必要な準備がまったく変わります。
まずは自分が興味のある分野の試験内容を理解し、逆算して準備を進めていくのがおすすめです。
特定技能ビザの申請手続きと流れ
特定技能ビザを取得するまでの流れは、大きく「試験に合格」「企業を決定」「ビザ申請」の3ステップに分かれています。
最初に行うのが 技能試験・日本語試験の合格。これが取得のスタートラインです。合格後は、求人を出している受け入れ企業とマッチングし、雇用契約を結びます。その後、企業が作成する「支援計画」に基づき、生活サポート体制や業務内容の説明を受けます。
雇用契約が完了すると、企業と本人が必要書類をそろえて 在留資格認定証明書(COE)の申請 を行います。審査は通常1〜3ヶ月ほどで、許可が下りれば日本への入国準備が整います。すでに日本にいる場合は、在留資格の変更申請を行います。
すべてのステップは企業と協力して進めることができるため、初めての人でも安心して手続きが進められる点が特定技能の大きな特徴です。
制度の流れを理解しておくことで、スムーズな取得ができます。
目的別におすすめの特定技能分野
特定技能は16分野あり、選び方によって将来のキャリアや働きやすさが大きく変わります。目的に応じておすすめの分野を紹介します。
①安定した職場で長く働きたい人
→ 介護・農業・飲食料品製造
これらの分野は慢性的な人手不足で、雇用が安定しやすいのが特徴です。
②技術を身につけてキャリアアップしたい人
→ 建設・自動車整備・造船
技術が評価されやすく、特定技能2号につながりやすい分野です。将来的に長期在留を目指したい人にも向いています。
③接客が好き・日本語を使う仕事をしたい人
→ 外食業・宿泊・航空
人と関わる機会が多く、日本語スキルを伸ばしながら働けます。
④屋外の仕事や自然の中で働きたい人
→ 林業・漁業・農業
体力は必要ですが、自然の中で働きたい人には最適。
自分の適性・ライフスタイル・将来の目標に合った分野を選ぶことで、働きやすさと成長の両方が手に入ります。
まとめ|特定技能16分野を理解して自分に合った働き方へ!
特定技能制度は、日本のさまざまな分野で即戦力として働ける大きなチャンスです。必要な条件は「技能試験」「日本語試験」の2つが中心で、制度を理解すれば決して難しいものではありません。さらに、分野ごとに求められるスキルや仕事内容が大きく異なるため、自分に合った働き方を見つけることが成功への第一歩です。
今回紹介した16分野は、介護・建設・外食・農業など仕事の幅が非常に広く、目的に応じて柔軟に選ぶことができます。長く働きたい、技術を身につけたい、日本語を使った接客がしたいなど、あなたの目標に合わせて最適な分野を選べます。
特定技能は外国人にとって日本でのキャリアの大きな入口であり、将来にもつながる制度です。
まずは自分の強みや興味を整理し、挑戦したい分野の試験・条件から調べてみましょう。きっとあなたにピッタリの働き方が見つかります。